富士山 2012.7.7
こんばんみ!柿ピーのピーはいつも残しちゃうへっふんです。
先日7日に富士山へ登ってきました。
富士山は皆さんご存知でしょうから詳しい説明は省かせて頂きます。
●出発
7月6日金曜日。仕事終わりにそのまま車で徳島を出発です。(22:30)
この日の天気は結構荒れてて、全国的に大雨でした。そのせいか淡路島に入ってからずっと高速道路が60キロ規制。渋滞こそありませんが流れが悪く大変。ノロノロだと眠気が襲ってきますからね!
歌を歌いながらノンビリ行きます。その後新しく開通した新東名を初走行。広い車道にまばらな車。かなり走りやすかったです。時間的にも少し早かったと思います。
6時間程走った所で新東名「新富士」ICで降り、30分程で登山口のある富士宮新五合目に到着です。丁度マイカー規制にかかってない日だったので登山口まで車でOKでした。朝の5時頃でしたが駐車場には結構な数の車がとまっていましたよー。
●再会(5:00)
さて、ここで千葉の親友と待ち合わせをしていました。沖縄民宿時代に6畳1間で仕事仲間の男3人生活をしていましたが、その1人「しんちゃん」と今回一緒に登ります。ずっと富士山登ろうぜ~と誘ってくれていたのがこの日実現しました。
2年前に阿波踊りを見に徳島に来てくれてその時以来だったのですが相変わらずワイルドな人でした。今や結婚してもうすぐ子供も生まれるらしい。ウラヤマシぃ。
●準備
いや、寒い。早朝だったのもあるけど今回登る富士宮口の登山口は標高2400m。もうとっくに剣山山頂を越えています。いや~7月とは思えないほど冷える。気温は何度だったかわかりませんがw
そして、予想はしてたけど天気は悪い。雨。そして濃霧。霧がヒドイ。時折3m先が見えなくなるほどです。レインコートに身を包みます。
夜の12時過ぎに到着してたしんちゃんに聞いたんだけど御来光目的らしきグループが夜間登ろうとしたら警備の人に止められてもめてたらしいww
登山者「なんでダメなんだよ!」
警備員「こんな天気では登れません!ダメです」
登山者「大丈夫だって!早く登らせろ!!」
警備員「ダメです。危険なので諦めてください!」
登山者「早くしないと間に合わないんだよ!!」
警備員「間に合わないなんて言葉が出るようなら登る資格はありません!!」
言うね~警備員ww 正論ではあるがw
登山者は強引に突破したらしいですが。
まぁ私も今回は色々と準備ミスがありました。まず、家に腕時計と地図を忘れてきた事www
致命的(*´∀`*)
あと、日帰りだからと軽量化を実施。予備の水とクッカーとストーブは車内へポイっと。
あと~、サングラスもいらね~な~。と。
まぁ、後でどうなったかは話の流れでわかるかと思いますが・・・ ププw
●登山開始 (多分5:30頃)←時計が無いので・・・
登山口で無料のトイレを済まし、いざ出陣ナリ!!わっしょ~~~い!!!

お、お、お、・・・ お~~~~い!ww
そりゃねぇべ。
残念過ぎるもほどがあるぜ!7合目までしか行けないってか!?
「俺は~!6時間もかけて!徳島からきてるんだぜ~~!」
って思わず声に出てしまいましたが、
「まぁ、なんとかなるんじゃね?」
しんちゃんのいつもの一声。彼が言うと本当になんとかなりそうなのが怖い。
まぁ、行きますか!「なんくるないさぁ~」

さてさて、登り出しは緩やかな登山道です。ただ、富士山特有の火山岩等がゴロゴロしています。いや~富士山にきたなぁ~!って感じさせられます。
●新六合目
ほんの20分程登った所で富士宮ルート6合目に到着です。「雲海荘」の大きな看板が目の前に現れます。さっきまでは慣らしでココからが登山スタートといった感じです。ここを過ぎてからが結構ハードだった気がするのでw

雲海荘、隣の宝永山荘と2件並びでした。
小屋にはトイレ(有料)、宿泊施設や売店があります。自販機もありました。
ここはスルーして、もう少し上の小屋で飯食って、水分補充をする予定です。だから軽量化してきました。

ほんのり残雪が見える。

下界は厚い雲に覆われている。
●新7号目~元祖7合目
このルート2番目の小屋。「御来光山荘」。ぜぇぜぇ言いながらもなんとか到着。
ここでゆっくり休憩。おにぎりやエネルギードリングで回復。
さて、先へ進もうとすると・・・

やっぱりダメなのか??
しかし、先へ進む人も結構いる。
ん~。7月上旬までは禁止ってなってるけど。。。
もう開放されてんのかな?よくわかんない。
でも、自己責任で進みます。
「みんな行ってるから」じゃあダメなんだろうけど。
自衛隊の人もトレーニングで走って上がって行ってるしさ!!
道は結構な急坂が続き、浮石だらけの道が続く富士宮ルートの険しさがだんだん出てくる。足運びを考えて進みだすので結構疲れる。ひたすらザレ・ガレの続きです。
浮石は本当に多いので気をつけましょう!

しんちゃん。後方に見えるのが宝永山。
さて、ヒィヒィ言いながらなんとか元祖7号目に到着。(3020m)

なんと3,000m越え!体力的には眠いというのを除けばまだまだ平気なのに、呼吸が整わなくなってきた。やっぱり体が薄い酸素に慣れてないから??
そろそろトイレに行こう。と思った矢先!非常に残念な光景が・・
小屋が閉まってる。。。何故。。。
「7合目から立ち入り禁止だからじゃね?」
ごもっともなしんちゃんの一声。

●八合目~九合目
この辺りからは休憩の頻度もかなり増えてきて、呼吸を整えつつ上がります。睡眠を取っていないので高山病の危険性があることは自分でもよくわかっています。その分、多目に休憩回数をとり、しっかりと肺に酸素を送ります。ただ、誤算だったのが水分の補給があまり出来ない事。食事が取れないこと。山小屋が営業してると思い込んでいたので食料、水を車内へ置いてきてしまった事。ポカリスウェットをチビチビと飲み、行動食を少しずつ食べる。なんともわびしい登山者です。

八号目の小屋「池田館」(3240m)でもゆっくりと休憩。可愛い山ガールを沢山見かけました。呼吸は整わないものの「あぁ、可愛い」と心から思えました。彼氏連れがほとんどだったけどね!!
そして九合目の小屋「万年雪山荘」(3400m)に到着した時には少し頭痛がしてきました。あれ?これってヤバイやつなのかな??と不安になってきた頃・・目の前のしんちゃんは座ったまま爆睡!!ww
ずるい!ずるいよ兄さん!!!
私も後に続けと座ったまま夢の世界へ・・・。

寝ようと思った瞬間に夢界へ落ちたのは覚えてる。
で、次の瞬間目が覚めた。
どれくらい寝てたのかな。ほんの数分?それとも数十分?1時間??
なんせ時計が無いのでタイムレコード出来ずw
まぁなんにせよ超スッキリ!気分爽快!ww
やっぱり睡眠不足で眠かったんだな~。
さて、もう少し!頑張ろう!!
この辺りからしんちゃんが下山してくるすれ違う人に
「こんにちわ~!山頂ってもう少しですよね!」と、「お願いだからもう少しだと言って!」と、言わんばかりの表情で聞き出す。聞かれた人も苦笑いで「そ、そうですね!m、もうひと踏ん張りですよ・・」
しんちゃん「よかった~!いや~まだまだ先だったらもう・・・・ペラペラ・・・」
知らない人「あ、・・いや・・もうふた踏ん張りかも・・・さん踏ん張りかな・・・」
と、いう、ちょっとしたコントを始めだす(笑)
しんちゃんは第3者を巻き込んだミニコントがとても上手いw 他人とのコミュニケーション能力がズバ抜けて高いのだ。
この辺りから残雪が多くなってくる。山開き後も通行禁止になっている原因の一つ。今年は山の気温がなかなか上がらないと6合目の小屋の方が言ってた。
途中、下山してくるイケメン登山者に雪の事」を聞いてみると、山頂手前でやはり雪渓渡りをしないと行けないらしい。アイゼンはなくてもポールで踏ん張れば大丈夫だったとの事。
まぁ、いけるって事だね!

目指す山頂。手前に残雪。そして九合五勺。
●九合五勺
フラフラで到着した「胸突山荘」(3550m)。
いつもなら全然大丈夫であろう道のりではあったけどやはり苦しい。睡眠無しからの疲労なのか酸素不足なのか食事無しからくるエネルギー不足なのかよくわからないけどかなり苦しかった。高山病が出なかったのが本当に幸いである。こんなことしてちゃ本当のドM人間だと思われちゃうよ!

さぁ、ほんとあと一息で山頂だ!
休憩もそこそこに出発です。
この辺りには道の途中でダウンしている人が多かったです。体力的にダメだった人というよりは、恐らく高山病にかかってしまった人でしょう。顔色が悪い人や苦しそうな人。無念でしょう。もう少しだけど、高山病は無理すれば本当にぶっ倒れてしまうらしいですから。帰りの道のりもあるし早めに下るのが一番だと思います。ガレ、ザレと続くこの富士宮ルート。全コース中一番ハードだという人も。
さてさて、がっつり雪の残った場所を渡ります。
山頂目前の最後の難所です。

軽アイゼンは用意していたけど使わず、先行者さん達がしっかりと踏み固めてくれていたので踏跡の上をそのまま歩いていきます。ただ、一つ大失敗が、車においてきてしまったサングラス。あれは必要だった。
天気は悪かったのに私達がここを通過する間は何故か急に晴れて来て・・・・鋭い日差しが雪に反射して目がやられました。雪渓を渡る間、眩しすぎて頭がクラクラ。目も痛かった・・・。
しかしなんとか無事渡りきり、山頂です!
山頂手前で記念撮影。

登り出しからずっと近くにいたおじさんに撮ってもらいました。
今回、フィルムカメラを持っていってたので、すごいカメラだね!と驚かれました。道中何回か「面白いカメラ持ってるね」とか「お、FM3だね!」と声をかけられました。そんなすごいカメラではないんですが、やはりデジタルの世の中。もうフィルムカメラが珍しい時代になってしまったのですね。。。
寂しいですが、今回思ったのはやっぱり山はデジタルだなww ッてことwww
●山頂 剣ヶ峯 (3776m)

まだ雪が残る浅間大社奥宮。 写っている黄色いレインウェアの方がさっき記念撮影してくれたおじさんです♪ やはり山頂の建物も全て閉まってる。トイレも・・・。
結構晴れ間が差してきたな、と思ってもすぐガスったり。忙しい天気です。寒さもあったので終止レインウェア着用でした。
ここにきてまた頭痛がしてきたのでお鉢めぐりは中止。
しかし、最高峰に登らないのは残念過ぎるので剣ヶ峯には登る事に。

この一番高い所に観測所と最高峰の碑があります。
剣ヶ峯へは馬の背という急斜面を登ります。これが結構きつかった。最後の力を振り絞って(あれ?下りの体力は??)思い切り登ります。何度も足を滑らせながら上りきった先に今日目指してきたモノがありました。

記念撮影スポットなので、人は多かったです。混雑するほどではありませんでしたが。学生さん達や可愛い山ガール(彼氏連れ)、美人でスタイル抜群な山ガール(彼氏連れ)、少しムッチリだけどそれがまたいい感じの山ガール(彼氏連れ)、・・・あぁ、あと常連でベテラン風なモー娘の「ラブレボリューション」を口ずさむおじさん等色んな人たちがいました。
●下山 御殿場ルート
さて。オナカペコペコ。 ノドカワイタ。 ネムタイ。
体のコンディション最悪モード入ってきたので早めに下ります。
でも、同じ道を下るという富士宮ルートの欠点を補うため、御殿場ルートから下ります。時間、距離ともにかなりプラスになってしまいますが富士宮ルートの下りも充分ハードなのでいいのです。
御殿場ルートの下り始めは富士宮ルートと変わらないほどのガレ場です。あたり一面の火山岩。そして残雪。そして恐ろしいほど広がる裾野。 圧巻の景色といいたいところですが濃霧で不鮮明ww

ここでこの日一番のハプニング。
左ひざに激痛。
今まで感じた事の無いほどの激痛。
立っているのがやっとで、冷や汗が流れ出す。
そんな変な歩きか足したのか?歩き方がヘタなのは前から知ってるけど・・。
なんだろう。。
とりあえずまだまだ先は長いので右足とトレッキングポールで左足をかばいながら下る。しんちゃんには申し訳ないと思うがペースはだんだん落ちてくる。
そして左足をかばうせいで右足まで痛み出す。最悪。
御殿場ルートは7合目から山小屋が営業していたので、ここにきてやっと飯にあり付く。
お茶漬け800円。うまかった。。。
下りはもうほんとフラフラであまり覚えてない。
途中、プリンスルートというトラバースルートから富士宮ルートへ戻る予定だったが途中、今居る道がプリンスだろうけど、確証がもてず(地図が無いため)不安になった。 濃霧で周りが見渡せないというのも不安を煽る大きな要素。
そんな時、しんちゃんが富士山に向かって「ばかやろう~~~!どんだけ歩かせんだよ~~!!」と叫んだ。しばらくすると山の方向から音がしたので歩きながらその方向を見てると遠くに人が見えた。
すかさずしんちゃんが「これって富士宮口行きで合ってますか~?」と大きな声でたずねると「そうだ~、それを真っ直ぐ進め~」と返事が返ってくる。
「ありがとうございます~」
どうやら間違ってはなかったらしい。そのまま進んでいるとさっきの人がこっちまで降りてきてくれた。どこかで見たかと思えば、山頂でラブレボリューションを陽気に口ずさんでいたオジサンだったw
「俺はこのまま宝永山の山頂に行くけど一緒に行くか?」と誘われたが、私は足がかなり痛んできていたので諦める事にした。
親切にして頂き本当に感謝。
さて、ヒザの関節がブチ切れてしまう前に下りてしまおう。
宝永山の馬の背、火口の道のりが大変だった。まず、かなりのザレで足は沈む沈む。靴が砂利の中を泳ぐような感覚。ヒザをいためている私は激痛の連続。さらに追い討ちを掛けるかのように濃霧でのホワイトアウト。2,3m先が見えません。少し足を止めて休憩。
「多分ここを下って右で、そこから下って右に・・・」
周りが見渡せないからなんとも不安w
そんな時。。。霧の中から4人組みのファミリーが現れ、今進んでいる道で間違っていない事を確認。ありがとうございます。
さらに後方から聞き覚えのある声。
さっきのラブレボリューションおじさんだ。早っ!!
私達に追いついて一言「ふっ。俺は10分で戻れるっていっただろ。ニヤリ」
さすがベテラン。すごいね。
その後、おじさんとお喋りしながら’(しんちゃんが)なんとか富士宮6合目まで戻ってきた。私はヒザの痛みと戦うので必死であまりお喋り出来なかった。ただ、おじさんがすごいのと、剣山、三嶺縦走も経験あるというのに驚いたのは覚えてる。
おじさんとは6合目で別れ、われわれもすぐ駐車場まで下山した。
駐車場に戻ってきたら7時半頃だったので約14時間というロング登山だった。ヒザのせいでかなりローペースになってしまった。しんちゃん、ごめん。。。
苦しかったけどいい思い出になったよ~。
天気には恵まれなかったけど、ありがとう富士山!!!
次はもっとMッ気が開花してからくるね!!!
意識朦朧な状態で高速道路に乗って、最初のパーキングで爆睡!!!
翌日の朝7時半に目が覚めて、ゆっくりドライブしながら帰ってきました。
新東名のサービスエリアで静岡おでんを食べて満足♪
先日7日に富士山へ登ってきました。
富士山は皆さんご存知でしょうから詳しい説明は省かせて頂きます。
●出発
7月6日金曜日。仕事終わりにそのまま車で徳島を出発です。(22:30)
この日の天気は結構荒れてて、全国的に大雨でした。そのせいか淡路島に入ってからずっと高速道路が60キロ規制。渋滞こそありませんが流れが悪く大変。ノロノロだと眠気が襲ってきますからね!
歌を歌いながらノンビリ行きます。その後新しく開通した新東名を初走行。広い車道にまばらな車。かなり走りやすかったです。時間的にも少し早かったと思います。
6時間程走った所で新東名「新富士」ICで降り、30分程で登山口のある富士宮新五合目に到着です。丁度マイカー規制にかかってない日だったので登山口まで車でOKでした。朝の5時頃でしたが駐車場には結構な数の車がとまっていましたよー。
●再会(5:00)
さて、ここで千葉の親友と待ち合わせをしていました。沖縄民宿時代に6畳1間で仕事仲間の男3人生活をしていましたが、その1人「しんちゃん」と今回一緒に登ります。ずっと富士山登ろうぜ~と誘ってくれていたのがこの日実現しました。
2年前に阿波踊りを見に徳島に来てくれてその時以来だったのですが相変わらずワイルドな人でした。今や結婚してもうすぐ子供も生まれるらしい。ウラヤマシぃ。
●準備
いや、寒い。早朝だったのもあるけど今回登る富士宮口の登山口は標高2400m。もうとっくに剣山山頂を越えています。いや~7月とは思えないほど冷える。気温は何度だったかわかりませんがw
そして、予想はしてたけど天気は悪い。雨。そして濃霧。霧がヒドイ。時折3m先が見えなくなるほどです。レインコートに身を包みます。
夜の12時過ぎに到着してたしんちゃんに聞いたんだけど御来光目的らしきグループが夜間登ろうとしたら警備の人に止められてもめてたらしいww
登山者「なんでダメなんだよ!」
警備員「こんな天気では登れません!ダメです」
登山者「大丈夫だって!早く登らせろ!!」
警備員「ダメです。危険なので諦めてください!」
登山者「早くしないと間に合わないんだよ!!」
警備員「間に合わないなんて言葉が出るようなら登る資格はありません!!」
言うね~警備員ww 正論ではあるがw
登山者は強引に突破したらしいですが。
まぁ私も今回は色々と準備ミスがありました。まず、家に腕時計と地図を忘れてきた事www
致命的(*´∀`*)
あと、日帰りだからと軽量化を実施。予備の水とクッカーとストーブは車内へポイっと。
あと~、サングラスもいらね~な~。と。
まぁ、後でどうなったかは話の流れでわかるかと思いますが・・・ ププw
●登山開始 (多分5:30頃)←時計が無いので・・・
登山口で無料のトイレを済まし、いざ出陣ナリ!!わっしょ~~~い!!!

お、お、お、・・・ お~~~~い!ww
そりゃねぇべ。
残念過ぎるもほどがあるぜ!7合目までしか行けないってか!?
「俺は~!6時間もかけて!徳島からきてるんだぜ~~!」
って思わず声に出てしまいましたが、
「まぁ、なんとかなるんじゃね?」
しんちゃんのいつもの一声。彼が言うと本当になんとかなりそうなのが怖い。
まぁ、行きますか!「なんくるないさぁ~」

さてさて、登り出しは緩やかな登山道です。ただ、富士山特有の火山岩等がゴロゴロしています。いや~富士山にきたなぁ~!って感じさせられます。
●新六合目
ほんの20分程登った所で富士宮ルート6合目に到着です。「雲海荘」の大きな看板が目の前に現れます。さっきまでは慣らしでココからが登山スタートといった感じです。ここを過ぎてからが結構ハードだった気がするのでw

雲海荘、隣の宝永山荘と2件並びでした。
小屋にはトイレ(有料)、宿泊施設や売店があります。自販機もありました。
ここはスルーして、もう少し上の小屋で飯食って、水分補充をする予定です。だから軽量化してきました。

ほんのり残雪が見える。

下界は厚い雲に覆われている。
●新7号目~元祖7合目
このルート2番目の小屋。「御来光山荘」。ぜぇぜぇ言いながらもなんとか到着。
ここでゆっくり休憩。おにぎりやエネルギードリングで回復。
さて、先へ進もうとすると・・・

やっぱりダメなのか??
しかし、先へ進む人も結構いる。
ん~。7月上旬までは禁止ってなってるけど。。。
もう開放されてんのかな?よくわかんない。
でも、自己責任で進みます。
「みんな行ってるから」じゃあダメなんだろうけど。
自衛隊の人もトレーニングで走って上がって行ってるしさ!!
道は結構な急坂が続き、浮石だらけの道が続く富士宮ルートの険しさがだんだん出てくる。足運びを考えて進みだすので結構疲れる。ひたすらザレ・ガレの続きです。
浮石は本当に多いので気をつけましょう!

しんちゃん。後方に見えるのが宝永山。
さて、ヒィヒィ言いながらなんとか元祖7号目に到着。(3020m)

なんと3,000m越え!体力的には眠いというのを除けばまだまだ平気なのに、呼吸が整わなくなってきた。やっぱり体が薄い酸素に慣れてないから??
そろそろトイレに行こう。と思った矢先!非常に残念な光景が・・
小屋が閉まってる。。。何故。。。
「7合目から立ち入り禁止だからじゃね?」
ごもっともなしんちゃんの一声。

●八合目~九合目
この辺りからは休憩の頻度もかなり増えてきて、呼吸を整えつつ上がります。睡眠を取っていないので高山病の危険性があることは自分でもよくわかっています。その分、多目に休憩回数をとり、しっかりと肺に酸素を送ります。ただ、誤算だったのが水分の補給があまり出来ない事。食事が取れないこと。山小屋が営業してると思い込んでいたので食料、水を車内へ置いてきてしまった事。ポカリスウェットをチビチビと飲み、行動食を少しずつ食べる。なんともわびしい登山者です。

八号目の小屋「池田館」(3240m)でもゆっくりと休憩。可愛い山ガールを沢山見かけました。呼吸は整わないものの「あぁ、可愛い」と心から思えました。彼氏連れがほとんどだったけどね!!

そして九合目の小屋「万年雪山荘」(3400m)に到着した時には少し頭痛がしてきました。あれ?これってヤバイやつなのかな??と不安になってきた頃・・目の前のしんちゃんは座ったまま爆睡!!ww
ずるい!ずるいよ兄さん!!!
私も後に続けと座ったまま夢の世界へ・・・。

寝ようと思った瞬間に夢界へ落ちたのは覚えてる。
で、次の瞬間目が覚めた。
どれくらい寝てたのかな。ほんの数分?それとも数十分?1時間??
なんせ時計が無いのでタイムレコード出来ずw
まぁなんにせよ超スッキリ!気分爽快!ww
やっぱり睡眠不足で眠かったんだな~。
さて、もう少し!頑張ろう!!
この辺りからしんちゃんが下山してくるすれ違う人に
「こんにちわ~!山頂ってもう少しですよね!」と、「お願いだからもう少しだと言って!」と、言わんばかりの表情で聞き出す。聞かれた人も苦笑いで「そ、そうですね!m、もうひと踏ん張りですよ・・」
しんちゃん「よかった~!いや~まだまだ先だったらもう・・・・ペラペラ・・・」
知らない人「あ、・・いや・・もうふた踏ん張りかも・・・さん踏ん張りかな・・・」
と、いう、ちょっとしたコントを始めだす(笑)
しんちゃんは第3者を巻き込んだミニコントがとても上手いw 他人とのコミュニケーション能力がズバ抜けて高いのだ。
この辺りから残雪が多くなってくる。山開き後も通行禁止になっている原因の一つ。今年は山の気温がなかなか上がらないと6合目の小屋の方が言ってた。
途中、下山してくるイケメン登山者に雪の事」を聞いてみると、山頂手前でやはり雪渓渡りをしないと行けないらしい。アイゼンはなくてもポールで踏ん張れば大丈夫だったとの事。
まぁ、いけるって事だね!

目指す山頂。手前に残雪。そして九合五勺。
●九合五勺
フラフラで到着した「胸突山荘」(3550m)。
いつもなら全然大丈夫であろう道のりではあったけどやはり苦しい。睡眠無しからの疲労なのか酸素不足なのか食事無しからくるエネルギー不足なのかよくわからないけどかなり苦しかった。高山病が出なかったのが本当に幸いである。こんなことしてちゃ本当のドM人間だと思われちゃうよ!

さぁ、ほんとあと一息で山頂だ!
休憩もそこそこに出発です。
この辺りには道の途中でダウンしている人が多かったです。体力的にダメだった人というよりは、恐らく高山病にかかってしまった人でしょう。顔色が悪い人や苦しそうな人。無念でしょう。もう少しだけど、高山病は無理すれば本当にぶっ倒れてしまうらしいですから。帰りの道のりもあるし早めに下るのが一番だと思います。ガレ、ザレと続くこの富士宮ルート。全コース中一番ハードだという人も。
さてさて、がっつり雪の残った場所を渡ります。
山頂目前の最後の難所です。

軽アイゼンは用意していたけど使わず、先行者さん達がしっかりと踏み固めてくれていたので踏跡の上をそのまま歩いていきます。ただ、一つ大失敗が、車においてきてしまったサングラス。あれは必要だった。
天気は悪かったのに私達がここを通過する間は何故か急に晴れて来て・・・・鋭い日差しが雪に反射して目がやられました。雪渓を渡る間、眩しすぎて頭がクラクラ。目も痛かった・・・。
しかしなんとか無事渡りきり、山頂です!
山頂手前で記念撮影。

登り出しからずっと近くにいたおじさんに撮ってもらいました。
今回、フィルムカメラを持っていってたので、すごいカメラだね!と驚かれました。道中何回か「面白いカメラ持ってるね」とか「お、FM3だね!」と声をかけられました。そんなすごいカメラではないんですが、やはりデジタルの世の中。もうフィルムカメラが珍しい時代になってしまったのですね。。。
寂しいですが、今回思ったのはやっぱり山はデジタルだなww ッてことwww
●山頂 剣ヶ峯 (3776m)

まだ雪が残る浅間大社奥宮。 写っている黄色いレインウェアの方がさっき記念撮影してくれたおじさんです♪ やはり山頂の建物も全て閉まってる。トイレも・・・。
結構晴れ間が差してきたな、と思ってもすぐガスったり。忙しい天気です。寒さもあったので終止レインウェア着用でした。
ここにきてまた頭痛がしてきたのでお鉢めぐりは中止。
しかし、最高峰に登らないのは残念過ぎるので剣ヶ峯には登る事に。

この一番高い所に観測所と最高峰の碑があります。
剣ヶ峯へは馬の背という急斜面を登ります。これが結構きつかった。最後の力を振り絞って(あれ?下りの体力は??)思い切り登ります。何度も足を滑らせながら上りきった先に今日目指してきたモノがありました。

記念撮影スポットなので、人は多かったです。混雑するほどではありませんでしたが。学生さん達や可愛い山ガール(彼氏連れ)、美人でスタイル抜群な山ガール(彼氏連れ)、少しムッチリだけどそれがまたいい感じの山ガール(彼氏連れ)、・・・あぁ、あと常連でベテラン風なモー娘の「ラブレボリューション」を口ずさむおじさん等色んな人たちがいました。
●下山 御殿場ルート
さて。オナカペコペコ。 ノドカワイタ。 ネムタイ。
体のコンディション最悪モード入ってきたので早めに下ります。
でも、同じ道を下るという富士宮ルートの欠点を補うため、御殿場ルートから下ります。時間、距離ともにかなりプラスになってしまいますが富士宮ルートの下りも充分ハードなのでいいのです。
御殿場ルートの下り始めは富士宮ルートと変わらないほどのガレ場です。あたり一面の火山岩。そして残雪。そして恐ろしいほど広がる裾野。 圧巻の景色といいたいところですが濃霧で不鮮明ww

ここでこの日一番のハプニング。
左ひざに激痛。
今まで感じた事の無いほどの激痛。
立っているのがやっとで、冷や汗が流れ出す。
そんな変な歩きか足したのか?歩き方がヘタなのは前から知ってるけど・・。
なんだろう。。
とりあえずまだまだ先は長いので右足とトレッキングポールで左足をかばいながら下る。しんちゃんには申し訳ないと思うがペースはだんだん落ちてくる。
そして左足をかばうせいで右足まで痛み出す。最悪。
御殿場ルートは7合目から山小屋が営業していたので、ここにきてやっと飯にあり付く。
お茶漬け800円。うまかった。。。
下りはもうほんとフラフラであまり覚えてない。
途中、プリンスルートというトラバースルートから富士宮ルートへ戻る予定だったが途中、今居る道がプリンスだろうけど、確証がもてず(地図が無いため)不安になった。 濃霧で周りが見渡せないというのも不安を煽る大きな要素。
そんな時、しんちゃんが富士山に向かって「ばかやろう~~~!どんだけ歩かせんだよ~~!!」と叫んだ。しばらくすると山の方向から音がしたので歩きながらその方向を見てると遠くに人が見えた。
すかさずしんちゃんが「これって富士宮口行きで合ってますか~?」と大きな声でたずねると「そうだ~、それを真っ直ぐ進め~」と返事が返ってくる。
「ありがとうございます~」
どうやら間違ってはなかったらしい。そのまま進んでいるとさっきの人がこっちまで降りてきてくれた。どこかで見たかと思えば、山頂でラブレボリューションを陽気に口ずさんでいたオジサンだったw
「俺はこのまま宝永山の山頂に行くけど一緒に行くか?」と誘われたが、私は足がかなり痛んできていたので諦める事にした。
親切にして頂き本当に感謝。
さて、ヒザの関節がブチ切れてしまう前に下りてしまおう。
宝永山の馬の背、火口の道のりが大変だった。まず、かなりのザレで足は沈む沈む。靴が砂利の中を泳ぐような感覚。ヒザをいためている私は激痛の連続。さらに追い討ちを掛けるかのように濃霧でのホワイトアウト。2,3m先が見えません。少し足を止めて休憩。
「多分ここを下って右で、そこから下って右に・・・」
周りが見渡せないからなんとも不安w
そんな時。。。霧の中から4人組みのファミリーが現れ、今進んでいる道で間違っていない事を確認。ありがとうございます。
さらに後方から聞き覚えのある声。
さっきのラブレボリューションおじさんだ。早っ!!
私達に追いついて一言「ふっ。俺は10分で戻れるっていっただろ。ニヤリ」
さすがベテラン。すごいね。
その後、おじさんとお喋りしながら’(しんちゃんが)なんとか富士宮6合目まで戻ってきた。私はヒザの痛みと戦うので必死であまりお喋り出来なかった。ただ、おじさんがすごいのと、剣山、三嶺縦走も経験あるというのに驚いたのは覚えてる。
おじさんとは6合目で別れ、われわれもすぐ駐車場まで下山した。
駐車場に戻ってきたら7時半頃だったので約14時間というロング登山だった。ヒザのせいでかなりローペースになってしまった。しんちゃん、ごめん。。。
苦しかったけどいい思い出になったよ~。
天気には恵まれなかったけど、ありがとう富士山!!!
次はもっとMッ気が開花してからくるね!!!
意識朦朧な状態で高速道路に乗って、最初のパーキングで爆睡!!!
翌日の朝7時半に目が覚めて、ゆっくりドライブしながら帰ってきました。
新東名のサービスエリアで静岡おでんを食べて満足♪
タグ :富士山
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